それを確認して
満足げに俺の口を貪り始めた。
何て遠慮が無い女だろうか。
つかでけぇな。
俺183センチなんすけど。
170はあんだろ。
背伸びして首を下に
むけただけで届くとか。
嘉弥なら無理だな。
...息があらくなってるし。
すげぇ汚い気がする。
舌をいれられそうに。
なったとき小さな声が
聞こえた。
「沙智、嫌だ。」
は??
嘉弥??
ドンッ
気付いたら突き飛ばしていた。
「嘉弥っ。」
叫んでも振り向きもせずに
走っていく。
追い掛けなきゃ。
走ろうとすると
凄い力で抱きしめられた。
「どうなるかわかってるの??」
「お前こそ
どうなるかわかってんの??」
俺は今更思いついた。
もうちょい早く気付いてたら
キスしなくて済んだと
思うと喪失感に
さいなまれるけど。


