―――― 「うわっ! 弘輝だっ!」 悠介の部屋に入った 俺を見るなり 充は指を差して 声をあげる。 靴を脱ぎながら 「変わってねぇな」 と呟く俺。 それに悠介も 「こわいくらいにな」 と付け加え わらっている。 充は 「あんたたちもだよ!」 と怒鳴り散らした。 そうだ… こいつ ピアニスト なんか言われてるけど 全然ピアノが 似合わない奴だった。