傷つけると わかっていた。 「ごめん」としか 言わない香に 腹がたった。 「いい加減にしろ !!!!」 俺が怒鳴ると 香は大きく 震え出した。 こんなに 怒ったところを 見たことが なかったからだろう。 「お前とは 距離を置きたい」 「い…いや… やだっ…ひ、弘輝! お願い」 そう言う香を 部屋に置き去りに しまたままで 俺は部屋をでた。