その時西から大蛇が。
北から増加した鬼人が。 南から魂が鬼に支配されたムスヒヒ達が
東から邪鬼が

残された桜の樹の丘へ登り始めていた。


コノハナノサクラビメ。我が名はキサク。守り目である。天つ原(アマツガハラ)より下されし球を持ち、よって命ず。


我に弓を。イカズチを放つ矢を。

そういい放つと南のムスヒヒ達へ放った。


我に刀を。


そういうと刀をもち、花吹雪の中、神楽を舞い刀をふるうと花びらが幾千の刃となり北へ放った。


我に鏡を。


そういうと直一層の光を放ちこの世の全てが光に満ちるとき、


我、今、コノハナノサクラビメの御命と身球と共にすべて散るらむ。


そういうと全てを無にかえした。
光だけを残して…。