パトカーがサイレンをならして走って来た。
近所の人々も、何事かと出て来た。
静かな住宅街が一転して騒がしくなった。
「毎度どーも」
捜査1課の捜査員達が入って来た。
「けいぶー、どういうことっすか」
花信刑事が近寄って来た。
「どうもこうもないよ。居酒屋から帰ってみたらこうなってた」
「こ、これはデカ長さんの奥さんですか」
花信刑事も死体を見つめた。
「2階から転げ落ちたとか」
その態勢から天災と同じことを思ったらしい。
「首んトコ見てみろ」
「索条痕ですか、やはりコロシ」
天災はコクリと頷いた。
「佐山巡査部長は何処行ったんですか」
「中」
天災がリビングを指刺すと佐山が現れた。
「佐山巡査部長・・・あの・・・このたびは」
花信が気を使っていると
「室内は何処も荒らされた跡はない。現金も通帳もそのままだ。物取りではないな」
と落ち着いた様子なので、花信は呆気にとられた。
自分の妻が殺されたと言うのに。
「佐山、心あたりはないのか。不審者がうろついてたとか、無言電話がかかってきてたとか」
佐山は、下を向いて考えていたが
「ないな。妻は人に恨みをかうような性格ではないと思うが」
と答えた。
「部長刑事はどうですか。今まで逮捕した犯罪者からの逆恨みとか」
手帳を開いて検証していた気品刑事が口をはさんだ。
「ないとはいえん。しかしそれならば、なぜ俺をねらわん。力子は関係ないではないか」
少し声が荒々しくなった。
平常心を装ってはいるものの、やはり内心は、かなりのダメージなのだろう。
その気持ちをさっした天災は佐山の肩に手をかけ
「ホシはわしが必ず上げる」
と言った。


