『飯島君、おはよう』 聞き慣れない声に俺は思わず靴箱に入れ掛けた靴を落とした。 『あ…おはよう』 青山だった。 つい昨日までオドオドしていた青山じゃない。 ましてや俺に話し掛けてくるなんて、いきなりどうしたんだ? 制服だってボタンを3つ外して髪型も変えて全く雰囲気が違う。 イジメられないために努力でもしてんだろうな…。 俺は一瞬びっくりはしたもののすぐに気にならなくなっていた。