僕はすかさずナイフを首に当てて話しを続けた。

『ほんとだね?じゃあ僕は死ななくていいんだね?今度また僕に何かしたら次は確実に死ぬよ?』

佐川の声が震えながら言った。


『もう、何もしねぇよ。約束する。お、お前頭大丈夫かよ』


僕はナイフをおろし、ハンカチで手首の傷を縛った。


『佐川君、頼みがあるんだ。聞いてもらえるよね?これは君にしか出来ないんだ…』


僕は佐川に優しく微笑んだ。