あなたの大切なもの

「お前が刹那? 何よ普通やん」

ガンをつけ、純を睨む刹那。
その刹那をあざ笑うかのように、わざとしか思えないように挑発をする純。

「ええから離せ」

「嫌って言ったらど~する?」

「キレる」

刹那…あかん…手ェ出したらあかん。
純は空手習っとってん。
あかんって!

「はっ! キレれるもんやったらキレてみ?」

そうゆうて刹那と純の喧嘩始まった。
あたしは怖くて怖くて、目ェふさいでうずくまっていた。

その時、誰かに抱きしめられた。
…純?

「ちょっ! 純離して!」

「いてっ! 俺やし、刹那やし」

…刹那…?