あなたの大切なもの

次の日―――


今あたしは、刹那の家の玄関の前に立っている。
刹那が死んだあの日から、義母さんたちには会ってない。


”謝りたい”と思う気持ちだけでここまで来たけど…緊張する。
手が震えて、なかなかインターホンが押せへん。


「何しに来たん!?」 
とか…言われるんかな…?
それとも…

「あんたの顔なんか見たくもない!」
とか…?
刹那の義母さん、美人やけど見るからに気ィ強そうやったしなぁ…。



それでも……逃げない。
約束だから…。



あたしは震える手で、恐る恐るインターホンを押した。