あなたの大切なもの

「遠野…お前、自分が死んだら、アイツが喜ぶとでも思っとんかよ!」

「――――!!」

「お前が死ぬためにアイツは死んだんやないねんぞ! アイツは…刹那はお前を守るために死んだんやぞ! 分かっとんか!」


陸斗の言葉1つ1つが、心を打つ。
大粒の涙があたしの目から流れる。




「なぁ……こっち来い」


さっきとは別人のように、陸斗は言った。