あなたの大切なもの

陸斗の大声に、あたしはビクッと体を震わした。
息が…出来ないほど、あたしは混乱している。



「刹那は死んだ」



言い聞かすように、あたしの目を見て話す陸斗。
音がするくらいに、首を横に振るあたし。



「刹那は死んだ」



頷けない。


「刹那は…死なへんよ…? だって…あいつはあたしと約束したもん…」

あたしはおかしさで、笑いたくなった。

「アイツは死んだ! 現実を見ろよ!」


陸斗に言われる。

”現実を見ろ”…?

これはそれじゃぁ…夢なん?
刹那はそしたら…明日になったらまた、笑ってるん?
そうやんな…?