「そっか――よかった…」

「綾女電話は!?」

あたしは大声で綾女に確認をとる。
声はかすれているけれど。

「電話した! 10分位で来るって!」

「10分…後10分やで? 刹那…持ちこたえろよ!?」

「――俺は…もう無理や多分…目ェ掠んできた…」

「!? 死ぬなや!? あんたが死んだら…あたし…あたしどうすればええんよ!」

「―――!? お前…今なんて――」