あなたの大切なもの

そして、死の宣告の音と共に、クラスメートが喋りだす。


「あー、かったるかった。ま、遠野頑張れよ!」

「つーか刹那! お前遠野のこと好きやったんかよー!」

「百合頑張ってねー! 影ながら応援しててあげる♪」


…あんたら!
ほんま血も涙もない奴らやな!
人事やと思って!

綾女はあきれ顔。

”あーあ、また愚痴聞かなあかんわ”って感じやろ。
そうですよ。 
聞いて下さいよ。
もう無理ですよ。 
ばいばいやわ、うん。