あなたの大切なもの

あたしはびっくりした。
純は高校の時、めっちゃ荒れとったし、ガラ悪かった…。
友達は全員といっていいほど、悪い奴等ばっかやった…。
その純に抵抗してキレた人なんか、刹那以外に見た事がない。
純に逆らったら、どーなるかわからへんもん。

「小城刹那」

「…お前百合の何なん!?」

「クラスメート。 なぁ遠野、こいつ誰?」

「……あたしの元彼」

あたしがそうゆったら、刹那はびっくりした顔でこっちを見た。

「はぁ!?まじで?」

「まじで~す♪」

さっきまで転んどった純が起き上がってゆった。

「何か問題でもありますかぁ?」

「別に?」

こっわ…。
純、完全にキレてるやん。
刹那も…。