中学に入学すると俺は先輩達から"由紀の弟"という看板だけで可愛がってもらえた。 煙草も覚えたしお酒も覚えた。人を殴る痛みも殴られる痛みも知った。 授業を抜け出しては由紀たちがいる裏庭で煙草を吸いながらくだらない話で盛り上がる。そのせいで勉強は日に日に分からなくなった。だから余計に教室へは遠退いていった。