体が急に冷たくなっていく。頭が鈍器で殴られたように響いた。 由紀が俺の名前を呼ぶ。 由紀の瞳には、今にも泣き出しそうな情けない自分の姿があった。 「今日のこと……ずっと覚えていてね」 由紀が手を伸ばし、俺の頬を冷たい両手で包み込む。 「あたしのことを……絶対に……忘れないで……」 由紀は虚ろな顔で、笑っていた。