「由紀とは違うよ」 俺は制服を整える茜先輩に呟いた。 「え?」 彼女は髪を襟元から外へふわりと出しながら大きな目をこちらへ向けた。 「由紀とは先輩が考えてる関係じゃないよ。だから、こんなこと出来る」 喉の奥から出てきた声は驚くほど冷淡で、それは自分を責めるように体内の一番柔らかいところに突き刺さった。