茜先輩は勝ち誇った顔で口元に笑みを浮かべ、目に輝きを浮かべ息を荒くして声なく俺を誘った。 獣だ。あまりに稚拙で嫌悪する。 絡み合う舌がお互いの口内を探った。そんなことしたって、俺が欲しいものそこにはないことなんて明らかなのに滑稽だ。 こうやって、由紀もあの人とキスをしたんだ。舌を這わせて、深く深く相手の中に侵入させ、時折甘い声を漏らしながら、抱えきれない熱を預けたのだ。由紀の唇もこれほど柔らかなのだろうか。 そのあとはもう好奇心に身を寄せるだけだった。