「和乃さん、少しいいかな?」
この声…誰だか振り返らなくても分かる。
振り返れば胡散臭い笑顔を浮かべたアイツがいるはずだ。
嫌なのが顔に出ていたのかあたしの代わりに唖稀が答えた。
「莉畝はオレと話してんの。 見て分かるだろ? つーことで嘩維、せめて後にしろ」
冷たい表情で唖稀が言った。
ってちょっと待って?
今さっき…聞き間違いじゃなかったら唖稀、屡季のことを『嘩維』って言いませんでした?
あたしの頭の中は今さっき屡季に呼び出されたことより名前のことの方が頭の中を占拠していた。
「そっか…。 だったら後でね、和乃さん。 唖稀、なるべく早く話を終わらせてほしい」
屡季まで唖稀って呼んでる…。
でもお互いの名前を呼び合っているのに何故か関わりを持ちたくないような雰囲気。
ピリピリとした空気が二人の間を流れる。
そしてその間に挟まれているあたしは…
ものすごく居心地が悪い。
険悪なムードが漂っていても相変わらず騒がしいKYなクラスの雰囲気。
今回はこの雰囲気に救われたかも…。
この声…誰だか振り返らなくても分かる。
振り返れば胡散臭い笑顔を浮かべたアイツがいるはずだ。
嫌なのが顔に出ていたのかあたしの代わりに唖稀が答えた。
「莉畝はオレと話してんの。 見て分かるだろ? つーことで嘩維、せめて後にしろ」
冷たい表情で唖稀が言った。
ってちょっと待って?
今さっき…聞き間違いじゃなかったら唖稀、屡季のことを『嘩維』って言いませんでした?
あたしの頭の中は今さっき屡季に呼び出されたことより名前のことの方が頭の中を占拠していた。
「そっか…。 だったら後でね、和乃さん。 唖稀、なるべく早く話を終わらせてほしい」
屡季まで唖稀って呼んでる…。
でもお互いの名前を呼び合っているのに何故か関わりを持ちたくないような雰囲気。
ピリピリとした空気が二人の間を流れる。
そしてその間に挟まれているあたしは…
ものすごく居心地が悪い。
険悪なムードが漂っていても相変わらず騒がしいKYなクラスの雰囲気。
今回はこの雰囲気に救われたかも…。

