ん?
さっきから視線を感じる。
アタシに、じゃない。
碧唯に向けられる視線
女の人が目の前を通るたび
チラッと碧唯を見る…
そうか。
この方、イケメンだもんな~
みんな見るよね。
「ね!アタシやっぱり喉渇いちゃった
何かジュース買いに行こうっ!!」
そこにいるのが…
周りの人が碧唯を見るのが…
嫌になってアタシは碧唯を
連れて売店へ向かった。
だけど、
お昼過ぎだからなのか
売店には列が出来ていた。
仕方ない…
碧唯と列に並ぶ。
「ねぇカッコよくない!?」
「隣の彼女かな~?」
「え~、妹とかじゃない?」
聞こえていますよお姉さんたち。
妹って…
彼女じゃボケッ!!
「妹には見えないと思うけどな~」
物思いにふける碧唯。
って聞こえてたんかい!!