家に帰って、部屋の机にカバンをおいた。 ――何か…凄くカッコよかったな、碧さん ベッドに寝転び時計を見た。 当然だが、時間まで随分ある。 ふと、制服から放り出した携帯を見る。 やはり一言入れておくべきだろうか? いや、と早苗は否定する。 あれから一度もちゃんと話していないし、学校でのことだ。 襲撃なんかじゃない。 ただのいじめだ見せしめだ ――ダメダメ!そんなこと考えちゃ! 早苗は体を起こし首をふる。