受け取った複雑に折り込まれた紙切れを開く。 どうせただの嫌がらせだと気のない視線で紙切れの内容を見た。 中身を認識したとたんに早苗は目を見開き、血の気は一気に失せた。 紙を握り潰し、拳を震わせた。 『偽カップルの秘密をバラされたくなければ 今夜7時に廃工場裏の空き地に来い もちろん一人でだ 破れば秘密は全員に知れ渡りお前の仲間を傷付けることになるだろう』 ――馬鹿らしい