その日から二人は登下校は共にするものの、一定の距離をとった日々を送っていた。 ユウジと何一つ話せないのにヒスイといるのも気まずく、早苗は一人でいることになってしまった。 そうなると心の支えになるものが何もなく、早苗はふさぎこみがちだった。 「はぁ…」 深いため息をつけば、数人の集団がクスクスと笑った。