突き放された。 その事実がひどく早苗にのしかかった。 ――やだ! 「ふざけないでよ!」 「ふざけてない」 「じゃあ何で私は仲間ハズレなのさっ!」 「――ッ、お前だから言えないんだよ!」 ユウジの声が、やけに大きく周りに響いた。 早苗は、ポカンとユウジを見つめる。 「え?」 ユウジはしまったという顔から険しい表情になり、小石を蹴り飛ばした。