「あっくん、話そ!?」 杏奈が話しかけてきた。 「何を?」 俺が聞くと、杏奈は困ったような顔で 「何でもいいの」 と言って、俺の見ていた方向に座った。 杏奈は、俺の気持ちを知っていて、 気を使ってくれたのだと思う。