ボー…


あたしはコーヒーをつくるためにお湯をわかしていた

ぐつぐつと沸騰しようとしている鍋の中も見ようとせずにボーっとしてる。


なんで簡単に許してくれたのかなぁ…?
よりによってあの喧嘩上等の蓮汰だよ?
ありえない…。

!!なんか企んでる!?

そうだ!そうにちがいないよ!!

よし。一件落着☆


ペチ


「痛っ!誰!?」


「おい…。誰ったってこの家にいんのは俺とお前だけだ。お前ほんっっと馬鹿だな。」

「なっっ!!蓮汰に馬鹿だって言われたくないねぇーだ)゚^゚(」

あたしは舌をだして反抗してみた。

そしてお湯の事を見よう思い出して火を消そうとしと後ろをむいたたら…

フワッ…


「え…」

あたしの背中には暖かい体温が伝わってくる。

あたしの肩から垂れ下がるようになっているのは…



蓮汰の腕…



抱きしめ…られて…る…??


「蓮…汰??」

「強がるなよ…」

そう一言いってコンロの火を消して蓮汰はリビングにもどっていった。


一瞬だったけど…蓮汰に抱きしめられたとき…温かくて…すごい安心したんだ…


あたしの顔はきっと真っ赤だよ…