流れ橋

二人は、店の中に入ってきた。

「やっほー。今日も働いてるね。」朋子は、笑顔で言った。

「毎日、働きすぎて肩凝りだよ。」わたしは、ぼやいた。

「まぁ、そういわずに。頑張ってるね。」先輩は、椅子に座りながら、メニュー表をながめている。

「ねぇ、二人とも。突然なんだけど、明日、一日休んだら。」唐突に、朋子は、話をきりだした。

「何いってんだよ。見てみろ、この状況を。」田中くんは、辺りを見渡しながら言った。
「分かってるって。だから、明日さ、一日だけ私と先輩とで、バイト手伝うからさ。先輩、ここの店長と仲良しなんだ。ねぇ。」朋子が、先輩をみていった。
「そうなんだよ。話は、もう、つけてるから休めよ。上田には、俺が適当にいって流しておくからよぉ。」そういって、頷いた。

「突然、そういわれてもな、どうするよ？」田中くんは、困惑しているようだ。

「どうしようか。」わたしは、言った。