流れ橋

かなり個人的なものもあったが、どれも初夏の夜空にふさわしく美しい花火だ。

3000発と他に比べると規模は、小さいけれど、この幻想的な空間は、この花火大会だからこそできるものかもしれない。

花火が、打ち上がっている間、わたし達は、少し日常を忘れて、ただその花火の輝きに見とれていた。最後に、何層にも重なりあった花火は、いろんな色がまじりあいとても異世界な美しさがある。

あまりにも儚い美しさなものは、何度見ても切ない気持ちになった。

最後の花火が終わった。みんな、しばらく波の音を聞きながらその余韻にひたっている。
1時間なんて、本当にあっという間だった。
来年、また絶対見に行きたい。わたしは、そう心に誓った。

花火も終わったので、海の家が、また店の明かりを強くした。ここで、もう少し余韻にひたっていたいけど、海の家、18歳未満は、立ち入り禁止になっていた。

つまらない。子供は、さっさと帰って寝ろってことらしい。