流れ橋

大きな音と一緒に、金色の花火の大輪が咲いた。

「おぉー。綺麗だね。」周辺から、歓声が上がっている。

金色の花火は、すぐに散らず、無数の金色の帯のように、夜空にしなだれている。

「なんか、流れ星が降っているみたいだよ。綺麗。」わたしは、呟いた。

「ホントだ。スゴイ。」田中くんもため息まじりに呟いた。

この花火をキッカケに次々と夜空に花火が咲いた。

ピンクの蝶の形やハートのようなかわいい花火もあった。

また、海が花火の光で様々な色に変化しているように見えるらしい。

最初、夜空ばかり見上げていたが、途中から、顔を上げて海を眺めたりと忙しかった。

それから、今年は仕掛け花火があるらしかったが、それは、失敗だった。

名目は、ナイアガラの滝だったけれど、煙が凄くてよく見えなかった。何でも150メールの長さの花火の滝らしいが。

その他にも、協賛してくれた会社の名前の花火など。