教室を飛び出したものの、行くあてなんてなかった。 嘘。 ほんとは、きっと逃げ場所なんていくらでもあった。 けど、それをしなかったのはきっと。 叶のことを、 「お、彩姫じゃん」 信じていたくて。 (逃げたくなかったのは、諦めたくなかったから。) (当たり前が、遠い) きっともう、崩れかけ。