花火大会の途中、あまりの人の多さに疲れた私達はあの秘密の場所に来ていた。
「さすがに花火は見えないね」
打ちあがった花火の光がかすかに入って顔を照らす。
少し休憩して落ち着いたらまた戻るんだと思ってた。
「そろそろ行く?」
花火の音が次第に大きくなってきて終盤に差し掛かっている事がわかった。
「さえこ俺の事好きだろ?」
私が聞いた事なんて無視して言ってきたコウの質問は予想もしていなかった言葉。
「え、何いきなり」
確かにコウの事は好きだったけど、そんな風に聞かれると答えにくかった。
「あっ違った?俺の勘違い?」
コウは笑いながら被っていたキャップを脱いで照れを隠すように頭をかいた。
「いや違くないけど…」
咄嗟に否定した。
「じゃぁ好き?俺の事」
帽子を被りなおして私の目を真っ直ぐ見てくるコウから
目を離す事が出来なかった。
「さすがに花火は見えないね」
打ちあがった花火の光がかすかに入って顔を照らす。
少し休憩して落ち着いたらまた戻るんだと思ってた。
「そろそろ行く?」
花火の音が次第に大きくなってきて終盤に差し掛かっている事がわかった。
「さえこ俺の事好きだろ?」
私が聞いた事なんて無視して言ってきたコウの質問は予想もしていなかった言葉。
「え、何いきなり」
確かにコウの事は好きだったけど、そんな風に聞かれると答えにくかった。
「あっ違った?俺の勘違い?」
コウは笑いながら被っていたキャップを脱いで照れを隠すように頭をかいた。
「いや違くないけど…」
咄嗟に否定した。
「じゃぁ好き?俺の事」
帽子を被りなおして私の目を真っ直ぐ見てくるコウから
目を離す事が出来なかった。


