「信じられないでしょう!?近所の目もあるのにやめてほしいわよ!私の立場も考えろって……」



止む気配のない声は耳を塞いでも聞こえてくる程の大きい。


布団に潜りこんでひたすら終わるのを待った。


一時間くらい続いた母の嫌がらせが終わり布団から出て
暗くなった部屋の電気をつけカーテンを閉める。


どうしてこんなに苦しまなくちゃいけないんだろう。


私が一体何をしたの?



お母さんは私の何が気に入らないの?



答えは見つからない。


ただ考える程に悔しさが溢れそれが怒り、憎しみへと変わっていく。



どうして私はこんなに弱いんだろう。


強くなりたい。


母に何を言われても動じない強さが欲しい。


こうして時に自分自身の弱さを憎んだりもした。