「どうしたの!?」
それが、久しぶりに会った彼に向かって言った一言目だった。
彼は片足にギブスを巻き、松葉杖をついていた。
「事故った」
バイクに3人乗りをして派手にこけ
しばらく動けなかったんだと彼は笑って言った。
「座ってもいい?」
彼に促され二人で家の目の前にある公園のベンチに並んで座った。
「びっくりした?」
「びっくりしたよ!」
私が真剣に言うと彼は悪戯に笑い笑窪を見せる。
会えなかった一週間を埋めるかのように
それから二人で色んな話をした。
会いたかった―――――――
何度も胸の内で想いを児玉させた。
それを口にして彼に伝えたくても
素直に言葉にする事ができない。


