それは23歳になってすぐの事だった。


気分も晴れ晴れしく、私は家の掃除をしていた。


昼食の支度でもしようかとキッチンに立った時、一本の電話が入る。



それは
母の携帯から。



今の私なら大丈夫。


そう思って電話をとる。



しかし、電話の向こうにいたのは母ではなかった。




『さえこちゃん?』



電話の相手は母の妹。叔母だった。