疲れからお風呂にも入らずそのまま浩人と眠ってしまった。




翌朝、目が覚めたのは朝の5時で起きてすぐに母が溜めていた洗濯物を干し、朝食の支度をした。


祖母がいなくなって初めての朝は祖母がいた頃と何も変わらず、祖母がいなくても時間は過ぎていくんだと思わされた。




浩人が起きて支度を済ませるとまた葬儀場に向かう。


着いた時にはもう親戚がちらほらと集まっており、昨日布団に眠っていたはずの祖母は棺桶に入り式場に運ばれていた。



式場には祖母の笑っている写真が大きく飾られていた。


祖母の顔をに触れたかったが、もう触れられないようになっていた。



式が始まる30分前くらいになると母の友人が沢山集まりだした。

私も知っている人。


みんな口を揃えたように言ってくる。



「お母さんの事をよろしくね」


「さえこちゃんが支えてあげてね」




私は「はい」と頭を深く下げた。