1時間くらいはずっと泣いていて、浩人が起きた事で泣く事をやめた。


泣き終わっても葬儀場にすぐには戻らず車の中にいた。


周りに泣いたと気づかれたくなかったからだった。



2時間程経ち、弟が心配して電話をかけてきた事で私は皆の集まる葬儀場に戻った。



通夜は明日の朝からという事で親戚や母達は祖母の寝ている部屋で食事をしていた。



祖母の前には白いご飯と線香とおもちが置かれていた。




「どこ行ってたの?」


親戚のお姉さんに聞かれお腹が痛かったから車で横になっていたと答えた。


眠っている祖母の横でみんなは色んな話をする。

それはすべて母を労う話ばかり。

死んでしまった祖母の話ではない。