その後祖母は綺麗に化粧をされ霊安室に運ばれた。



そこでもまだみんな泣いていたけど私は泣かなかった。

泣かないと決めていた。


祖母が心配するから。



葬儀屋の人が来て、祖母を葬儀場に運ぶ。



私は母と弟と母の車に乗って葬儀場へ向かった。





夕日が差す車の中で母は涙を滲ませていた。




「本当に死んでしまったんだね」




私と弟は何も答えなかった。