ADULT CHILDREN

正午になると祖母の呼吸は途切れ途切れで、一度吸うと長い時で20秒くらい次の呼吸までの感覚が開いていた。



「正直もうわからないですね。ただ今日中とは思いますけど…よくがんばっていらっしゃるので」



医者に祖母を見てもらった後、誰も昼食をとっていなかった為順番にとろうという話になり、私達は先に病室を出た。



でも昼食を食べ終える頃、親戚のひとりが走ってきて。



すぐに病室へ向かった。


祖母の手にもう体温は感じられない。



「ばあちゃん!!」


みんな祖母の事を呼んだ。

でも、それからすぐ。







祖母の心臓はとまってしまった。