ADULT CHILDREN

その日から母の妹が母の家に泊まることになり、それから私は毎日母の妹と病院へ通った。

雄太も母の家に泊まり一緒に病院へ向かった。


この時雄太は初めて祖母の変わり果てた姿を目にし、最初祖母の手に触れる事すらできなかった。


「ばあちゃん?」


ただただ驚いて、祖母の姿を見ていた。



修平もその翌日祖母のお見舞いに来た。


修平がお見舞いに来たのはそれが初めてだった。



修平は私と同じように母と折り合いが悪く、母にあまり近寄らないようにしていたからだ。


修平は雄太とは違って祖母の姿を見た途端にボロボロと涙を流した。


その姿を見て泣きそうになった私も、今自分は泣いてはいけないとぐっと涙を堪えていた。