ADULT CHILDREN

私にも、冷静に返せる余裕がなかった。


「看護師だったら何!?安楽死なんて簡単にできないでしょ!?ばあちゃんがそうしろって言ったの!?自分が一番辛い!?わ…」



言っている途中で母は一方的に電話を切った。
すぐにメール画面を開き、母にメールを送る。


『今一番誰が辛いか考えろ』




翌日。母の妹から電話があった。


母の妹も昨日母に色々怒鳴られたと言っていた。


「今参ってるみたいだから気にしなくていいわよ」


叔母の声から疲れている様子が伺えた。


「気になるなら帰っておいで」


叔母の言葉で私はその翌日、早速地元へ帰ることにした。