午後になると、母と祖母が二人して病院へやってきた。


祖母が浩人を抱いて嬉しそうに笑っている姿を見るとまた嬉しかった。


母は浩人を抱いても笑みひとつ零さない。



「ぶさいくね、まああんたがこれくらいの時はもっとブサイクだったけど」



母がそういう人だとわかっていても子供の事をそんな風に言われ母には絶対浩人を預けたりしないし、近寄らせないと誓った。




それから10日程が過ぎ、私は浩人と病院を後にした。