ADULT CHILDREN

「わかった。じゃぁお姉ちゃんもお父さんに電話してみるよ。繋がったらメールするから、もう休みなさい。もし帰ってきたら教えて?」


修平はそれを聞いて少し安心したようで「わかった」と電話を切った。


それからすぐ、ちょうど佐藤さんが帰ってきた。


「あ、おかえり」


「ただいま」


「誰かと電話してたの?」



佐藤さんは私のお腹を触りながら聞いた。



「うん修平と」


「そう」


「うん。先ご飯食べる?」


「いや、風呂入ってくるわ」


「わかった。じゃあ用意しておくね」


もう大きくなったお腹を抱えて立ち上がった私は鍋に火をかけ、父に電話した。