ADULT CHILDREN

祖母は私の体を気遣い毎日のように手伝いに来てくれたが、午前中にはすべての掃除を終わらせていた為、料理を教えてもらっていた 。


離乳食の作り方。私の大好きな祖母のハンバーグの作り方。


どんな顔をしているんだろうねと私のお腹に手をのせる祖母が私にとっては母の代わりのようなものだった。



当の母も毎日うちに来ていたが、祖母に言われて来ただけで何もしない。
煙草を吸って携帯を扱い嫌みを置いて帰る。


幸せの最中にいると不思議なものでその嫌味すら笑い飛ばす事ができていた。



「あんたみたいな子供が産まれたら苦労するよ」



だけどその言葉ばかりは許す事が出来ず言い返した。



「私はあなたのような子育てはしない」



口答えされた事が気に食わないのか母は呆れたようなため息を煙草の煙に含ませていた。