「ねぇ!いつにならいいの?車屋さんって夜まで開いてるんだよ?仕事終わってから行けないの?」



「うるさいな!忙しいって言ってるだろ!!」



「約束違うじゃん。じゃあお金返してよ。少しずつでいいから。自分でローン組む」



「なんでそうなるんだ!!親にたかるなんておまえは何様だ!!」


「いや、なんで?それ逆切れじゃないの?」



「うるさい黙れ!!」



父に殴られたのは久しぶりだった。
痣が出来るまでは殴られなかったものの、男の力に勝てるわけもなく。私はただ顔に傷がつかないようにその時が過ぎるのを待っていた。


何の抵抗も出来ず怒りだけが残った私は母の元へ行き、父にお金を貸している事を話した。


金額は大きすぎて言えなかったものの、また母に散々文句を言われればいいんだと恨みを果たした気でいた。


しかし結局最後は、何故か貸した私が悪いんだ、高校を辞めて沢山お金を使わせたのだからと吐いた唾が自分に降りかかってきただけで。

結局、車も買えずじまいとなってしまった。