クリスマスもお正月もバレンタインデーもすべて。毎日片瀬くんと過ごした。
バレンタインはケーキを作って渡し、片瀬くんの誕生日には向こうのお母さん達を含めて一緒に食事に行ったりもした。
けれど、そこにいたのは全て偽者の私。
本当の私がそこにいない事に、片瀬くんは全く気付いていなかった。
そしてあっという間に時間は過ぎて私の18歳の誕生日。
片瀬くんに指輪を渡されプロポーズされた。
今すぐにじゃないけど、来年再来年には仕事も決まって落ち着くだろうから結婚してほしいと。
「ごめんなさい」
一生偽者で過ごす自信が私にはなかった。
いつか必ず本当の自分が出てくるとわかっていた。
片瀬君と結婚すれば幸せにしてもらえるだろうとは思えた。
だけど、自分の幸せがそこにあるとは思えなかった。
幸せにしてもらう事は出来ても、私には片瀬君を幸せにしてあげる事は出来ないと思った。
バレンタインはケーキを作って渡し、片瀬くんの誕生日には向こうのお母さん達を含めて一緒に食事に行ったりもした。
けれど、そこにいたのは全て偽者の私。
本当の私がそこにいない事に、片瀬くんは全く気付いていなかった。
そしてあっという間に時間は過ぎて私の18歳の誕生日。
片瀬くんに指輪を渡されプロポーズされた。
今すぐにじゃないけど、来年再来年には仕事も決まって落ち着くだろうから結婚してほしいと。
「ごめんなさい」
一生偽者で過ごす自信が私にはなかった。
いつか必ず本当の自分が出てくるとわかっていた。
片瀬君と結婚すれば幸せにしてもらえるだろうとは思えた。
だけど、自分の幸せがそこにあるとは思えなかった。
幸せにしてもらう事は出来ても、私には片瀬君を幸せにしてあげる事は出来ないと思った。