片瀬くんは毎日暇を見ては電話をかけてきた。
私も時間が合う時はそれに付き合い色んな話をした。
優しいし、いい人だなと思った。
しかも今まで誰とも付き合った事はないと言った。
格好悪いわけではなかったけど、奥手だし真面目だし、本当だろうと思った。
けど、だからといって信じようとはこれっぽっちも思わなかった。
愛想を尽かしてしまうなら別にそれで構わない。
私は本気ではないのだからと、どこかいつも不機嫌でつんつんしているような態度をとっていた。
そんな中で、片瀬君にこんな事を聞かれた。
「俺と付き合ってても楽しくない?」
好きでもなく、嫌いでもない。だから傷つける事はしなくていいだろうと本当に思っている事を話した。
「私ね、誰も信じられないの。もし本気で片瀬くんの事を好きになっても片瀬くんもいつか私を裏切るでしょ?」
それを聞いた片瀬君はいつも見せる優しい顔から一変して眉間にシワを寄せた。
「俺は絶対裏切らないよ」
当然のように決め付ける言い方をして気分を害さないわけがない。
そんな事は充分わかっていても、この時の私には相手の気持ちなど関係なかった。
「この世界には絶対なんてないんだよ」
「あるよ」
「ないよ。絶対とか永遠とか、そんなもの存在しないの」
「ある」
「ない」
「じゃぁ俺があるって教えてやるよ。そのかわりさえこちゃんも俺の事信じるように努力して。」
「…わかった」
勝手に言ってれば?ってそんな風にムキになる片瀬君を見ていた。
私も時間が合う時はそれに付き合い色んな話をした。
優しいし、いい人だなと思った。
しかも今まで誰とも付き合った事はないと言った。
格好悪いわけではなかったけど、奥手だし真面目だし、本当だろうと思った。
けど、だからといって信じようとはこれっぽっちも思わなかった。
愛想を尽かしてしまうなら別にそれで構わない。
私は本気ではないのだからと、どこかいつも不機嫌でつんつんしているような態度をとっていた。
そんな中で、片瀬君にこんな事を聞かれた。
「俺と付き合ってても楽しくない?」
好きでもなく、嫌いでもない。だから傷つける事はしなくていいだろうと本当に思っている事を話した。
「私ね、誰も信じられないの。もし本気で片瀬くんの事を好きになっても片瀬くんもいつか私を裏切るでしょ?」
それを聞いた片瀬君はいつも見せる優しい顔から一変して眉間にシワを寄せた。
「俺は絶対裏切らないよ」
当然のように決め付ける言い方をして気分を害さないわけがない。
そんな事は充分わかっていても、この時の私には相手の気持ちなど関係なかった。
「この世界には絶対なんてないんだよ」
「あるよ」
「ないよ。絶対とか永遠とか、そんなもの存在しないの」
「ある」
「ない」
「じゃぁ俺があるって教えてやるよ。そのかわりさえこちゃんも俺の事信じるように努力して。」
「…わかった」
勝手に言ってれば?ってそんな風にムキになる片瀬君を見ていた。