淳と志田ちゃんがバイトを辞めてすぐ、新人が採用された。



キッチンに大学生の男の人二人
ホールに高校生の女の子が三人。


すぐに仲良くなった。


淳と別れてからの私は落ち込んでなどいなかった。


どこかふっ切れたたような感じだったのだ。


バイトの先輩と飲みに行ったり旅行へ行ったり、毎日遊んで、誕生日にはバイト先の人達が大きなケーキを用意してくれ、お店でパーティーを開いてくれた。



その中で新しく入ったキッチンの大学生の片瀬くんから番号を聞かれた。


告白されるまではすぐだった。



片瀬くんは口数が少なく、遊んでそうには見えなかった。大学もこの辺りでは有名な国立大学で、真面目な感じだった。



すぐにはいと返事をしたのはタイミングがよかったからだ。



とりあえず寂しさを埋められるならいいやと何の感情も期待もないまま交際は始まった。