そしてクリスマス。

忙しい午後からはバイトが入っていた。

私はバイトへ行く前に家族全員にプレゼントを渡した。



正直、最初は父母に買う予定は全くと言っていい程考えていなかった。けれど、気づいた時にはもう二人のプレゼントを撰び、手にしていた。


雄太と修平には
欲しがっていたゲーム。


祖母には、クマの絵がついたエプロンと足が悪いからと買い物用のカートを選んだ。


父には、仕事にも着ていけそうなブルゾン。


そして母には、ベージュ色のコート。



「姉ちゃんまじありがと!」


弟達は、大袈裟な程に喜んでくれた。



祖母は初めての給料で買った事を伝えると泣いて喜んだ。


父は、仕事でいない為、気付かれるよう寝室のベッドの上に置いておいた。


そして、仕事が休みの母にもプレゼントを渡した。