「重くない?」
「大丈夫」
最後に話した言葉はそれだけで、私はそのまま深い眠りの中へ入っていこうとしていた。
でもその時、ガクンと淳の肩から頭が落ちそうになって淳に支えられた。
「ありがとう」と顔を見て体制を戻そうとした時、ふいに淳からキスをされた。
眠たかったせいか意識が朦朧としていて慌てたりもせず流れに身を任せてそのままという感じだった。
気づいたのは目が覚めた時。自分が服を着ていない事に最悪だと毛布の中でため息を吐き出した。
隣で眠っている淳を見て、起きた時にどんな顔をすればいいのだろうと考えていた。
淳が体を動かし、私は慌てて淳に背中を向けた。