その夜、初めて淳の両親と会う事となった。
正直会う前はビクビクしてた。怒られたりしないだろうかと。


でも、そんな心配も淳の両親に会ってすぐに解消された。私を怒る所か心配してくれ、また何かあったらすぐに来ていいのよと言ってくれた。


淳の両親は仕事が忙しく殆ど家にいないと言っていた。淳は一人っ子で、両親とは物凄く仲が良い事が一目でわかった。


淳の父親も母親も、優しい目で淳を見ていた。


そんな淳が、そんな家族が羨ましいと思った。



翌朝まだ早いうちに挨拶をし午後、淳に家まで送ってもらった。


淳は最後まで心配してくれていた。

例えそれが同情からだとしても、頼りがない私にとってはとてもありがたい事だった。


この先、彼と今以上の関係になる事はないだろうと思っていた。